■震災体験と現状を英語で伝える
ホーレスマンスクール及びイエール大学において英語でスピーチをしました。
震災体験と復興の現状、自分たちの心情を共有しました。学生のみならず、教員の方々も熱心に聞いてくださり、大きな印象を残しました。
スピーチはそれぞれ1月からAshitaの国内ボランティアと週に1回話し合いをしながら準備をしました。平易な英語でわかりやすく、強く印象に残るスピーチになるように努力しました。
■アメリカの学校生活・家庭生活を満喫する
学生やホームステイ先の家族との交流は素晴らしい経験となりました。
毎朝、ホストの生徒と一緒にスクールバスなどで登校、英語(国語)、数学、物理、歴史、倫理(校長の授業)などのクラスに参加し、カフェテリアでの昼食、休み時間にグランドでフリスビーや羽根つきなど、米国の学校生活を体験しました。Ashitaの理事である藤崎教諭の日本語のクラスでは、アメリカ人の生徒たちの発音や言い方を直したり、グループで作った日本語会話(ダイアローグ)の発表の審査もしました。日本語を習い始めて半年の初級クラスでも生徒たちが立派に発表する様子に感心しました。

各クラスのサイズが10人から20人位と小規模なこと、科目(担当する教師)の教室が決まっていて生徒がそれぞれのクラスに移動すること、1つのクラスに学年が異なる生徒がいること、宿題がたくさん出ること(授業では宿題で読んだテキストに関する議論が多い)、英語や歴史など活発なディスカッションがなされること等、日本の学校との違いを観察しました。また、ホストシスターやブラザーが毎晩自宅でも長時間勉強するのも驚きでした。

「物理トピック」のクラスに参加しました。このクラスは物理のDr.Weltz先生のクラスで、様々な理系の話題について話し合うクラスです。ホーレスマン生徒からの質問に始まり、「津波の警告はあったか?」「それはどれくらい信頼性があったか?」「エネルギーのための原子力利用の可否」など、お互いに得るところの多いディスカッションになりました。

それぞれのホームステイ先の両親は、日本の生徒たちを家族の一員として暖かく迎え、少しでもアメリカ生活を味わってもらおうと、マンハッタン観光、ミュージカル、美術館、博物館などにも案内してくださいました。
今年は4月3日金曜日がキリスト教の受難日・ユダヤ教の過越しの祭りのためホーレスマンスクールは休校。親戚が集まっての夕食や宗教行事など、それぞれの家族の休日の過ごし方を体験することもできました。帰国便に乗る空港で、再会を約束して涙の別れとなりました。
■イエール大学を訪問、寮に宿泊する
Ashitaの設立は2011年10月に始めたイエール大学生による被災地高校生とのスカイプ交流がきっかけとなりました。現在も多くの学生が東北の高校生との交流を楽しんでいます。ボランティアは現在イエール大学、ホーレスマンスクール、ピングリースクールの学生たち。合計40人近いボランティアのまとめをしてくれているマーク・ロザーノがホストとして日本の高校生を歓迎し、ボランティアのジョセフやアナイスも加わってキャンパスを案内しました。
学生や教員に対してスピーチをし、地元名物のピザを食べながらの懇親会。ボランティアとゲームや歓談をした後、ボランティアの学生寮の部屋に泊まりました。
これから
帰国後すぐ新学年が始まりました。参加者たちは新3年生、2年生として新たな気持ちで学校生活を送っています。スカイプセッションも再開しました。
ホーレスマンスクール Horace Mann School
Horace Mann School は1887年創立の伝統ある幼稚園から高校までを擁する共学の私立学校です。全米でトップ5に入る進学校でハーバード、プリンストン、イエールなどの有名大学に多くの卒業生を送っています。授業(宿題も多い)に加え、スポーツ、アートも重要なカリキュラムであり、コミュニティ・サービス(社会への貢献)が卒業の条件となっています。
キャンパス
中学・高校:ニューヨーク市リバデール 約2万2千坪
(小学校・幼稚園および自然学習・野外活動用地は別のキャンパス)
生徒数:
全校 | 1,816名(小学校・幼稚園含む) |
中学校(ただし6年生から8年生) | 454名 |
高校(9年生から12年生) | 756名 |
1学年の平均生徒数 | 189名 |
教師数:240名