New York Summer Program 2018 EXPRESS YOURSELF!
「楽しみながら英語を学び、会話、スピーチ、演劇など通じて自分を最大に表現しよう!」
2018年7月もExpress Yourself!をニューヨークのホーレスマンスクールで開催しました。アメリカの名門私立学校の恵まれた環境の中で、そこの高校生と一緒に一週間を過ごしました。なかなか英語は出てこないし、何を言ったら、質問したら良いか戸惑う日本の高校生は、アメリカの高校生と会話を作ったり、英語劇の練習をしたり、スポーツをしたり、ランチや夕飯や寮での生活を共にするうちに、どんどんExpress Yourself!するようになりました。
7月22日から30日まで、福島県立磐城高等学校、宮城県気仙沼高等学校、仙台育英学園高等学校から合計23名が参加しました。
ホーレスマンスクールは1887年創立の幼稚園から高校までの全米でも有数の進学校でAshitaの理事、藤崎真美が長く教職に携わっています。校長のDr. Kellyを始めとしてAshitaの活動を全面的にサポートしてくださっています。
“EXPRESS YOURSELF!”
自分の考えを整理し、発表して、互いに話し合っていくうちに、自身の考えをまとめ人に伝えることを学んでいきます。ホーレスマンスクールの高校生10名も参加。アメリカ人高校生の勉学への姿勢や、クラスでの発言・質問の仕方の違いを学びます。小さなグループに別れてのディスカッションではお互いの違いを話しあい、単語力を磨き、発音とイントネーションを向上させることができます。
VIDEO
実際に英語を使う練習と共に、スピーチや英語劇を通して自身を英語で表現する事を経験します。日本の民話を基にした英語劇ではセリフを覚え、役になりきって表現することで、大勢の前ではっきりと発声してコミュニケーションをとることに自信がつき、同時にグループで劇を創り上げていくことが楽しい経験となります。今年はホーレスマンスクールの演劇担当のTimko先生と卒業生のMia Simring先生が指導してくださいました。ウォームアップから始め、セリフの読み合わせ、動きをつけての練習を通して
自然に自分を表現できるようになります。プログラム最終日には、関係者、ホストファミリーを招いて、参加者による演劇、詩の朗読などの5日間の成果を発表しました。今年は踊りや振り付けにも凝った演出を楽しそうに演じました。
アメリカの高校生と一緒に学び、遊ぶ
ホーレスマンスクールの高校生で日本語のクラスを履修した10名がアシスタントとしてワークショップ、英語劇、課外活動を一緒に過ごします。ちょうどお誕生日の参加者にはアメリカの生徒からバースデーケーキが贈られました。
また4名(1名は卒業生)は寮のリーダーとして参加者と学生寮に一緒に泊まりました。夕食後、寮のロビーで英語劇の練習をしたり、発音を直してもらったり、歓談したり、ゲームをしたりして過ごしました。
米国の高校のクラス体験
Express Yourself!ではホーレスマンスクールの先生方によるミニ授業を受け、日本の高校とは大きく違う米国の名門私立高校のクラスを経験します。今回は音楽、ダンス、中国語のクラスに加え、Simring先生がアメリカの人種、宗教などのダイバーシティについて話してくださいました。ホーレスマンスクール生の親や祖父母たちが様々な国出身であること、ユダヤ教、キリスト教もカトリックや正教などに、日本の高校生は驚きました。
VIDEO
VIDEO
放課後の活動
月曜日:スポーツ大会とバーベキュー。直前まで雨だったので小学校の体育館を使用。晴れてきたので芝生の上で、その後はキャンパスの中でバーベキュー、ハンバーガーとホットドッグとアメリカを体験。スイカも美味しかったです。
火曜日:コロンビア大学
土木工学のKawashima教授が今年もコロンビア大学の紹介、ご自分の経歴と研究内容についてお話をしてくださいました。その後は、コロンビア大学に在学中のホーレスマン卒業生によるキャンパスツアー。アイビーリーグの立派な施設などを見学しました。夕食はブロードウェイを数ブロック歩いて中華料理。久しぶりのお米はありがたかったです。
水曜日:Westchester Mall バスで20分ほどの行った高級ショッピングモールへ。グループに別れて、ホーレスマンスクール生の案内のもと、日本にはない広くてきれいなモールを散策。夕食はCheesecake Factoryで好きなものを選びました。カラフルなフルーツ・スムージには歓声があがりました。
木曜日:英語劇のドレス・リハーサル(衣装をつけた練習)の後、みんなで学生寮のロビーでピッツアとアイスクリームで歓談しました。
これらのプログラムを通して参加者同士またホーレスマンスクールの高校生との一層の交流を広めていきます。
英語劇と発表
最終日の午後にはいよいよ発表。英語劇は「12匹の動物」(なぜ十二支に猫が入っていないか。なぜ猫はネズミを追いかけるか)と「一寸法師」を熱演。毎日夕食後に学生寮でアメリカ人と一緒に練習した成果です。また、早口言葉と英語で作った俳句を披露しました。
VIDEO
ホームステイ
週末はホールマンスクールの生徒もしくはAshitaの支援者の家族と過ごしました。
ホストファミリーからのメッセージ
*スピーチや演劇を通しての日本語/英語教授法“Express Yourself”はAshitaの理事であり、米国ホーレスマンスクール日本語学科藤崎真美教諭が日米両国の高校生を対象に考案した教授法です。
EXPRESS YOURSELF! New York Summer Program 2018
プログラムの概要
期間 2018年7月22日〜7月30日 日本航空を利用
場所 米国ニューヨーク市リバデール ホーレスマンスクール
参加者
福島県立磐城高校生 6名
宮城県気仙沼高校生 7名
私立仙台育英学園高校生 10名
ホーレスマンスクール生 10名
宮城県気仙沼高校教諭 1名
プログラム開発・監督
藤崎真美 Ashita理事 ホーレスマンスクール日本語科教諭
講師
ホーレスマンスクール 演劇指導 Joseph Timko先生、Mia Simring先生、
ダンス Juli Moreira (HM生)、音楽 Alan Bates先生、
中国語 Frances Fu先生、アメリカの宗教やダイバーシティ Mia Simring先生
Ashita 岡田弓子
宿泊
Manhattan College学生寮(引率2名+ホーレスマンスクール生4人)
7月27日〜7月29日 ホームステイ
宮城県気仙沼高等学校英語科教諭 加藤 亜衣先生からのメッセージ
今回このワークショップに参加した生徒達の様子を見て初めに感じたことは、楽しみや期待よりも、不安や緊張でした。初めて海外へ行く事への不安、英語を聴き取ったり話したりすることができるだろうかという緊張。しかし、その不安や緊張の表情は、ワークショップが進むにつれ喜びと自信に満ちた表情へ変わっていきました。
藤崎先生の授業は、先生の話を一方的に聴くものではなく、先生と生徒との対話、生徒同士の対話を大切にしたものでした。そのため、授業中には積極的に先生の質問に答えたり、自分の想っていることをきちんと伝えたりすることが求められます。しかし、日本人の学生は、自分から積極的に発言をしたり、分からないことを質問したりすることができませんでした。それは、自信のなさ、間違えることへの怖れや羞恥心の表れだったと思います。
しかし、その状況を変えてくれたのは、藤崎先生をはじめとするホーレスマンの先生方の授業、そして同じ年代のアメリカ人の学生たちでした。先生方は、間違っても全く恥ずかしくないということ、分からないことはそのままにせずにすぐに質問すること、自分の想っていることを発言することの大切さを繰り返し教えてくれました。そして、生徒が何かを成し遂げたときには、大げさなくらいに褒め称えてくれました。そのような授業をとおして、生徒達は間違いを怖れる前に挑戦することができるようになり、徐々に自信を持って発言をすることができるようになりました。そしてダンスや音楽のレッスン、英語劇への挑戦も、自分の殻を破り表現すること、勇気を持って前に一歩踏み出すことの大切さを教えてくれたように思います。
そして、今回のワークショップを通じて生徒達が得た一番の収穫の一つは、「英語を使って他の人とつながることができた」という喜びだったように思います。英語を使わなければ想いを伝えることができないという状況、そしてアメリカ人の高校生やホストファミリーのことをもっと知りたいという興味が、上手に話せなくても何とか英語で自分の想いを伝えようという生徒達の意欲をかき立ててくれたと思います。それと同時に、思うように自分の伝えたいことを表現できない悔しさ、もっと英語を勉強したいという向上心も感じたはずです。
今回のワークショップは、今後の生徒達の高校生活、人生においてかけがえのない経験になったと同時に、新たな目標、やりたいことを見つける指針にもなったと思います。日本にいるだけでは味わえないこのような機会を与えて下さった皆さまに感謝いたします。
ホストファミリーからのメッセージ
☆礼儀正しく素晴らしい二人の少年をホストできて本当に嬉しいです。私達の息子が通訳をすることもありましたが、本当に一生懸命英語を話し、練習しようと努力したし、だんだん恥ずかしがらないようになりました。二人がお互いに助け合っているのもほほえましかったです。最後の夕食のときに、生まれて初めての海外旅行がいかに充実していたかを、素晴らしい英語で話してくれました。
彼らにニューヨークの観光と土曜の夜は家での夕食と卓球やバスケットボールと言った「アメリカの家庭生活」を見せられました。学校での金曜日の劇と発表のプログラムは良く準備されていて、楽しみました。
☆Ashitaのプログラムのホストファミリーを最初からやっていますが、今夏は予想を超えて素晴らしい経験でした。今年は(以前は上のこどもたちが参加していましたが)末っ子の息子がAshitaのプログラム参加という我が家の伝統に加わったからです。息子は日本の生徒たちと一緒に一週間を過ごして、楽しんだし、人間的にも成長したと思います。日本語も上手になったらありがたいですが。
☆二人の少年は我が家に来る前から質問を用意し、感謝の手紙を書いて最後のご飯のときに読んでくれました。お互いの家族の歴史や習慣をシェアしようとする姿勢も素晴らしかったです。今までのAshitaのプログラム参加者が今後どう成長していくか知ることができたらうれしいです。
☆ずっとExpress Yourself!のホストファミリーをしていますが、毎年のことながら、日本のティーン・エイジャーのお行儀の良さと優しさに感心します。まぁ、なんてアメリカのティーンと違うことか。二人のお嬢さんを育てたご両親を称賛します。こういう少女たちのホストをすることによってAshitaの活動に参加できることを嬉しく思います。
☆二人の少年との時間を楽しみました。私達が当たり前と思っているなんでもないことでも、びっくりしたり、喜んだりするのも微笑ましかったです。今後も我が家の息子とLINEでつながっていくでしょう。
☆とても思いやりがあり優しいお子さんでした。落ち着いて何を聞いてもきちんと対応して、私たちもとても楽しかったです。一生懸命英語も勉強していて、用意した食事も全部食べてくれ、又心から感謝してくださり、又是非来て欲しいです。娘とあちこち行って疲れたことと思いますが、次の日は元気そうで、細い体ですが体力はけっこうあると感心しました。
☆今年もホストファミリーができて本当に良かったです。
いつもニコニコしている彼女は私達家族に得難い経験と思い出をくれました。外交的でいつもニコニコし、積極的に自分から発言もする少女でした。娘たちと一緒にタイムズスクエアを歩いたり、ピッザを一緒に食べたり、ミュージカルを観たり、水泳競技を観戦したり、泳いだり、アイスクリームを食べたり、ヨットに乗ったり、楽しく過ごした後の、サヨナラは辛いものでした。去年、今年とホストをした少女たちとまた会えることを楽しみにしています。
参加者の声
ページのトップへ戻る
New York Summer Program 2017 EXPRESS YOURSELF! を折りたたむ
New York Summer Program 2017 EXPRESS YOURSELF!”
「楽しみながら英語を学び、会話、スピーチ、演劇など通じて自分を最大に表現しよう!」
2017年7月23日から31日まで米国ニューヨーク市のホーレスマンスクールで現地では4回目となるワークショップExpress Yourself! 2017を開催しました。福島県立磐城高等学校、宮城県気仙沼高等学校、仙台育英学園高等学校から合計23名が参加しました。
ホーレスマンスクールは1887創立の幼稚園から高校までの名門私立学校でAshitaの理事、藤崎真美が長く教職に携わっています。校長のDr. Kellyを始めとしてAshitaの活動を全面的にサポートしてくださっています。
“EXPRESS YOURSELF!”
自分の考えを整理し、発表して、互いに話し合っていくうちに、自身の考えをまとめ人に伝えることを学んでいきます。ワークショップにはホーレスマンスクールの高校生も参加。アメリカ人高校生の勉学への姿勢や、クラスでの発言・質問の仕方の違いを学びます。小さなグループに別れてのディスカッションではお互いの違いを話しあい、英語の発音とイントネーションを向上させることができます。
VIDEO
実際に英語を使う練習と共に、スピーチや英語劇を通して自身を英語で表現する事を経験します。日本の民話を基にした英語劇ではセリフを覚え、役になりきって表現することで、大勢の前ではっきりと発声してコミュニケーションをとることに自信がつき、同時にグループで劇を創り上げていくことが楽しい経験となります。仲間とコミュニケーションや創造力を駆使して、舞台で力強く動き、自然に自分を表現できるようになります。プログラム最終日には、関係者、ホストファミリーを招いて、参加者による演劇、詩の朗読などの5日間の成果を発表しました。
アメリカの高校生と一緒に学び、遊ぶ
ホーレスマンスクールの高校生で日本語のクラスを履修した10名がアシスタントとしてワークショップ、英語劇、課外活動を一緒に過ごします。
また4名(2名は卒業生)は寮のリーダーとして参加者と学生寮に一緒に泊まりました。夕食後、寮のロビーで英語劇の練習をしたり、発音を直してもらったり、歓談したり、ゲームをしたりして過ごしました。
米国のクラス体験
Express Yourself!ではホーレスマンスクールの先生方によるミニ授業を受け、日本の高校とは大きく違う米国の名門私立高校のクラスを経験します。今回は英語、スペイン語、音楽、ダンスの先生方が夏休みにもかかわらず協力してくださいました。英語(国語)のStanford先生は20世紀アメリカを代表する詩人(ホーレスマン卒業生でもある)William Carlos Williamsの詩を紹介、英語の詩に触れたことのほとんどない日本の高校生は平易な口語英語でも人の心を離さない詩について考えました。
Carnochin先生はスペインへの旅行という前提で挨拶、友達の紹介、そして数字の数え方などを早いスピードで聞いてすぐに言ってみる、意味は想像してみる、簡単な会話をしてみるというクラスを体験しました。ダンス・スタジオではAlison先生にジャズダンスのステップを習い、全員なかなかの踊り振りでした。
毎年楽しみにしてくださっている音楽のBates先生の指導でスティール・ドラムを練習・演奏しました。
VIDEO
放課後の活動
月曜日にはマンハッタンにあるメトロポリタン美術館に水曜日はコロンビア大学を見学しました。メトロポリタン美術館には以前Express Yourself!に参加したホーレスマンスクール卒業生も加わり、いくつかのグループに別れて、印象派やヨーロッパ中世絵画、古代エジプト美術などを鑑賞。夕食はShake Shackでハンバーガーパーティ。
コロンビア大学では土木工学のKawashima教授が今年もコロンビア大学の紹介、ご自分の経歴と研究内容についてお話をしてくださいました。その後は、コロンビア大学に在学中のホーレスマン卒業生によるキャンパスツアー。アイビーリーグの立派な施設などを見学しました。夕食はブロードウェイを数ブロック歩いて中華料理。久しぶりのお米に歓声があがりました。
火曜日は学内でスポーツ大会。その後構内の庭園でバーベキュー大会。木曜日は英語劇のドレス・リハーサル(衣装をつけた練習)の後、みんなで学生寮のカフェテリアで夕食を取りながら歓談しました。
これらを通して参加者同士またホーレスマンスクールの高校生との一層の交流を深めます。
英語劇と発表
最終日の午後にはいよいよ発表。英語劇は「12匹の動物」(なぜ十二支に猫が入っていないか。なぜ猫はネズミを追いかけるか)と「一寸法師」を熱演。毎日夕食後に学生寮でアメリカ人と一緒に練習した成果です。また、早口言葉と英語の時間に習った詩の朗読もしました。ホーレスマンスクールの演劇教諭のTimko先生とDahl先生が毎日演劇指導をしてくださいました。セリフと動きを関連付ける練習、体の動かし方など。
ホームステイ
週末はホールマンスクールの生徒もしくはAshitaの支援者の家族と過ごしました。
初めてのアメリカでの高校・寮生活、アメリカ人高校生と一緒のクラスに当初非常に緊張していた高校生達も、ディスカッションや発表、そして演劇を通して、少しずつ自信をつけ、積極的に発言するようになりました。
*スピーチや演劇を通しての日本語/英語教授法“Express Yourself”はAshitaの理事であり、米国ホーレスマンスクール日本語学科藤崎真美教諭が日米両国の高校生を対象に考案した教授法です。
プログラムの概要
期間 2017年7月23日〜7月31日 日本航空を利用
場所 米国ニューヨーク市リバデール ホーレスマンスクール
参加者
福島県立磐城高校生 3名
宮城県気仙沼高校生 9名
私立仙台育英学園高校生 11名
ホーレスマンスクール生 10名
宮城県気仙沼高校教諭 2名
プログラム開発・監督
藤崎真美 Ashita理事、ホーレスマンスクール日本語科教諭
講師
ホーレスマンスクール 演劇指導 Joseph Timko先生、Alexis Dahl先生、
ダンス Alison Kolinski先生、音楽 Alan Bates先生、
英語 Deborah Stanford先生、スペイン語Susan Carnochan先生
Ashita 岡田弓子
宿泊
Manhattan College学生寮(引率3名+ホーレスマンスクール生4人)
7月28日〜7月30日 ホームステイ
宮城県気仙沼高等学校定時制英語科教諭 小松英夫先生からのメッセージ
2014年にも参加したことがありますが,今回2度目になる参加は前回の時とはまた違った印象を受けるところもありました。特にホーレスマンの生徒の参加者が多くなったことと,積極的に日本の高校生の世話をしてくれたことが嬉しかったです。その中には2014年からこれまでずっと参加し,大学生になってもこのプログラムのお手伝いをしている生徒もいました。アメリカの学生のボランティア精神の高さを感じることができました。
語学研修では,日本の授業形態とは違ったスタイルなので初めは生徒達(特に気仙沼高校の生徒達)もおどおどしているように感じられましたが,『発言することは恥ずかしいことじゃない。間違ったことを言っても恥じることはないのよ。』と藤崎先生から言われる毎に,生徒達の殻が徐々に破け,最終日までには全ての生徒が自分の気持ちを示すことができるようになりました。私にとっては,このExpress Yourselfプログラムはまさに「打ち出の小槌」,マジックハンマーのように感じられました。今後,ますます,このプログラムが発展し,多くの生徒が参加することを心から願っています。
ホーレスマンスクール教諭からのメッセージ
◇東北の生徒たちと一緒に英語劇を完成させていくのは素晴らしい経験でした。彼らが日に日に輝いていき、大胆になり、また日本の民話劇から日本の文化を学んでいくのを見ているのは楽しかったし、たぶん私がいちばん多くのことを学んだと思っています。ドラマ教諭 ダール先生 Alexis Dahl
◇Ashita-Tomorrowのプログラムに長年関わることでき、またExpress Yourself!ではスペイン語を教える機会を与えられたこと(速いテンポで触れるのに驚かせたことも含めて)に感謝です。ますますのAshita-Tomorrowのプログラムの発展を期待しています。
外国語科長、スペイン語教諭 カルノチャン先生 Susan Carnochan
ホストファミリーからのメッセージ
◇日本からの生徒を迎えたことは息子にとって素晴らしい経験になりました。Express Yourself!のアシスタントを務めることで、教えたり、指導したり、皆の前で話したりを経験し、そして家族と一緒に私たちのニューヨークを案内できました。息子が日本に行くことがあったら同じような経験ができるようにと願います。また今回の参加者のみなさんと今後も交流が続くように。
◇東北からの少女はとても内気で大人しい少女でしたが、私の長女と特別な絆を築いたと思います。最初は緊張して少し怖がっているようにも見えました。金曜日には私たち家族は彼女をニューヨーク中連れ回しましたが、帰りには車の中で娘の肩にもたれて眠ってしまうほどでした。そして客間ではなく、娘の隣で折り畳みベッドで寝たいと言いました。私の長女は彼女と会った時にすぐに写真の上にHappyと書いたので絶対楽しい週末になると思ったそうです。土曜日は一日中海岸ですごしました。娘達だけでおしゃべりしたり、遊んだり、食べたり、写真やビデオを撮り合ったりしていました。彼女が素敵な思い出と笑顔を作れてうれしいです。
見送りの空港で夫が「いつでも戻ってきて良いのだよ」と言った途端、彼女の目に涙があふれました。いつでも大歓迎です。私の長女にもメールやスカイプでずっと交流を続け、彼女の英語学習の助けになれれば良いと話しています。日本からの少女を迎えたことは私の家族にも素晴らしい喜びを与えてくれましたし、Ashita-Tomorrowのプログラムに参加できて感謝しています。
ニューヨークを去る時には英語に少し自信がつき、何よりハッピーでリラックスしているのを確信しました。
Express Yourself! Spring 2016 at Sendaiikuei を折りたたむ
Express Yourself! Spring 2016 at Sendaiikuei
2015年夏に引き続き4回目のワークショップとなるExpress Yourself Spring 2016は、宮城県仙台市の私立仙台育英学園高校で開催しました。ニューヨーク市ホーレスマンスクール日本語科教諭で当法人理事藤崎真美がプログラム・リーダーとして指導にあたり、日本語を学んでいる生徒11名も来日し仙台育英学園高校在校生宅にホームステイをして、在校生26名と共にワークショップに参加しました。
プログラム最終日には関係者や保護者を招いて英語劇「十二支」、「料理の鉄人」等の5日間の成果を発表しました。父兄の方々、ホストファミリー、今までのAshitaのプログラムに参加した気仙沼高校と磐城高校の先生方、生徒、卒業生が駆けつけて、ホーレスマンスクールの生徒との再会、にぎやかな楽しい交流となりました。
仙台育英学園高校では、特別進学コースの教務部長石山かおり先生、英語科教諭の小野寺朋子先生および河合実華先生に多大なるご協力を頂きました。
プログラムの概要
期 間 2016年3月21日〜26日
場 所 宮城県仙台市 私立仙台育英学園高校
参加者
仙台育英学園生 26名
ホーレスマンスクール生 11名
プログラム・リーダー
藤崎真美 Ashita理事
ホーレスマンスクール日本語科教諭
講 師
岡田弓子 Ashita代表理事
演劇担当
丹羽あとみ Ashitaボランティア
引 率 北川静子 Ashita理事
渉外担当
植田雅子 Ashita監事
午 前 英語による対話、スピーチ、質疑応答、ゲームなど
午 後 英語劇の練習(台本読みからリハーサルまで)
日 程
3月21日(月)祝日 ホーレスマンスクールからの高校生11名が仙台駅で多くの仙台育英学園高校生の熱烈歓迎を受けた。その後バスにて震災で甚大な被害を受けた閖上地区を訪問し、同校宮城野校舎でホストファミリーの出迎えを受けた。
3月22日(火) Express Yourself!1日目 放課後参加者とホーレスマン生は多賀城キャンパスを訪問し、甲子園で有名な野球部の練習を見学、その後、和太鼓クラブの演奏、茶道部でお点前を行う。
3月23日(水) Express Yourself! 2日目 放課後は仙台市内散策。名物笹かまぼこ作りや、ずんだシェークを体験。
3月24日(木) Express Yourself! 3日目 放課後 東北大学災害科学国際研究所、グローバル安全学教育研究センターを訪問。ゲームを通して防災を学んだ。
3月25日(金) Express Yourself! 4日目 放課後は英語劇の衣装をつけてのリハーサル
3月26日(土) Express Yourself! 5日目
午後、英語劇発表。
レセプション、歓談。ホーレスマンスクール生は東京へ。
学校法人 仙台育英学園特別進学コース教務部長 石山かおり先生からのメッセージ
この3月に本校でホーレスマンスクール(以下HM)高校から11名、本校1〜3年生26名が参加してExpress yourself! Spring2016を開催いたしました。ワークショップや英語劇、硬式野球部や茶道部、獅子太鼓部との交流、東北大学災害科学国際研究所での防災授業、東日本大震災の被災地 閖上の訪問など多くのプログラムで充実した1週間となりました。
なかでも、藤崎先生、岡田先生、HMの皆さんとともに取り組んだワークショップと英語劇を通して、はじめ受動的でシャイだった生徒たちが、Express!することに“開眼”し、日増しにどんどんと表情が生き生きとして、最後には「参加して本当に良かった!」と全員満面の笑顔を見せたことが、なにより素晴らしいことでした。アメリカと日本の高校生が互いの考えや価値観に触れ、ともに学び合った、本当に貴重な経験となりました。
HM、そしてAshitaの皆さまと過ごしたこの1週間で経験し、学んだことの全てが、彼ら26名の大きな糧となると確信しています。
高校生にこのような得難い機会を下さるAshitaの皆さまのご尽力に、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
New York Summer Program 2015 Express Yourself! を折りたたむ
New York Summer Program 2015 EXPRESS YOURSELF !
昨年の夏に引き続き3回目のとなるワークショップExpress Yourself2015!を米国ニューヨーク市のホーレスマンスクールで開催しました。本プログラムでは藤崎真美が全体のプログラム・リーダーとして、ホーレスマンスクール・ピングリースクール高校生計9名がアシスタントとして、また同校演劇担当教諭2名が演劇指導にあたりました。 プログラム最終日には、関係者、ホストファミリーを招いて、参加者による演劇、詩の朗読などの5日間の成果を発表しました。
初めてのアメリカでの高校・寮生活、アメリカ人高校生と一緒のクラスに当初非常に緊張していた高校生達も、ディスカッションや発表、そして演劇を通して、少しずつ自信をつけ、積極的に発言するようになりました。
ホーレスマンスクールは1887創立の名門私立学校でAshitaの理事、藤崎真美が長く教職に携わっています。学校長のDr. Kellyおよび同校の全面的協力のもと、夏休みにもかかわらず、演劇(5日間指導)、音楽、国語、スペイン語、ダンスの先生方および8名の生徒にワークショップに参加いただきました。
プログラムの概要
期 間 2015年7月26日〜8月3日
場 所 米国ニューヨーク市リバデール ホーレスマンスクール
参加者
福島県立磐城高校生 8名
宮城県気仙沼高校生 8名
私立仙台育英学園高校生 5名
ホーレスマンスクール生 8名
ピングリースクール生 1名(ニュージャージー州)
プログラム開発・監督・講師
藤崎真美 Ashita理事
ホーレスマンスクール日本語科教諭
講 師
ホーレスマンスクール 演劇指導 Joseph Timko先生
Alexis McGuiness先生
引 率
宮城県気仙沼高校教諭 及川慎吾先生
宮城県築館高校教諭 寺田信也先生
Ashita理事 岡田弓子
現地企画・引率 Ashita理事 北川静子
宿泊
Manhattan College学生寮(引率者、ホーレスマンスクール・ピングリース
クール生3人を含む)
7月31日〜8月2日 ホーレスマンスクール・ピングリースクール生の家庭
でホームステイ
午 前 英語による対話、スピーチ、質疑応答、ゲームなど
午 後 ホーレスマンスクール教師による模擬授業(音楽・スペイン語)など 英語劇の練習(台本読みからリハーサルまで)
日 程
7月26日(日) 成田空港にてオリエンテーション。成田出発、ニューヨーク到着。バスで学生寮へ
7月27日(月) Express Yourself! 1日目 音楽担当のベイツ教諭からスチールドラムの演奏を習う。
放課後、アメリカ自然史博物館見学と人気の「Shake Shack」でハン
バーガーの夕食(ホーレスマンスクール生父兄の招待)
7月28日(火) Express Yourself ! 2日目 国語(英語)担当のスタンフォード教諭による現代英詩の授業。 スポーツディ(バドミントン、ソフトボール)、バーベキュー (ホーレスマンスクールが負担)
7月29日(水) Express Yourself ! 3日目 ダンス担当のコリンスキー教諭からチャールストンを習う。
放課後コロンビア大学にてカワシマ准教授のお話しとキャンパスツ
アー
7月30日(木) Express Yourself ! 4日目 外国語科長のカルノカン教諭によるスペイン語の授業 午後は英語劇リハーサル、衣装合わせなど
夕食はピザ・パーティ(ホーレスマンスクール生父兄からの提供)
7月31日(金) Express Yourself! 5日目
5日間の感想を発表、ホーレスマンスクール生2名による日本語のスピ
ーチとディスカッション。早口言葉練習
午後2時 英語劇発表
レセプション:ホストファミリーと会い、ファミリー宅へ移動
8月1日(土) それぞれホストファミリーと過ごす
8月2日(日) ニューヨーク出発
8月3日(月) 成田到着。解散、帰宅。
宮城県築館高等学校英語科教諭 寺田信也先生からのメッセージ
スカイプセッションに始まり、春の米国訪問プログラム、そして夏の「Express Yourself!」など多くの支援を頂き、実現できていることに深く感謝申し上げます。
私事ですが、今年度から築館高校に勤務しており、昨年度まで気仙沼高校に勤務しておりました。公務の都合でなかなか同行させていただくことができなかったので、今回参加させていただくことになりました。
実際に参加させていただいて、日本はニューヨークからは遠く離れているにも拘らず支援をしていただいていること、このことがいかに素晴らしいものであるかが実感でき、いくら感謝してもしきれません。
この米国での「Express Yourself!」は、今年で2回目を迎えました。生徒にとっても私にとっても素晴らしい1週間でした。日々の授業と演劇を通して、生徒の表情がどんどん明るくなり、何よりも自己表現をしようという意欲がどんどん強くなっていくのが手に取るようにわかり、非常に驚きました。自己表現したいという意欲を生徒はもともと持っていたのかもしれません。藤崎先生はじめHorace Mann School の学生たちがそれを引き出してくれたと確信しています。自分から他者あるいは社会に積極的に関わっていくことの大切さを感じ取ったのだと思います。
私も、教師として、生徒の積極性をどのように引き出すかということについて考えることができました。生徒が主体的に協働的に学んでいくことの効果を目の当たりにし、教師として今後の大きな励みとなりました。
最後になりますが、参加生徒が今後活躍することを祈るとともに、植田さん始めAshitaの理事の方々、本プログラムを支援してくださっているすべての方々に深く感謝申し上げます。
ボランティア学生からのメッセージ
Parker Levi ホーレスマンスクール 12年生
僕はAshitaの春のプログラムには関わっていましたが、今回初めてExpress Yourself!ワークショップに参加しました。たった一週間の中で日本の生徒たちがどんどん変わっていくのを見ることができて、本当に参加した甲斐がありました。ワークショップが終わる頃には、生徒たちは前よりずっと積極的になり、自信を持ち、また英語とアメリカ文化への理解を深めていました。英語、音楽、スペイン語、ダンスのクラスで先生やクラスメイトがどんどん話し合う活き活きとしたクラス(日本ではあまりないようですね)を経験したことも生徒たちの変化を可能にしたと思います。さらに、英語劇の練習で知らない単語や難しい発音を学ぶのは大変だったと思いますが、生徒全員がみんな頑張って、ホストファミリーの前で素晴らしい劇を二つ上演しました。
最後の2日間のホームステイでは気仙沼高校のヒロとチサトをホストできて幸運でした。かれらに僕の友人たちや僕の好きなアメリカ料理を紹介し、またタイムズスクエアやフリーダム・タワー、僕の家の近所のスーパーマーケットやコンビニに連れて行くことができました。ヒロとチサトは僕と一緒の時間を楽しんでくれて、5日間のワークショップで芽生えた友情をもっと深めることができました。ヒロとチサトに加えて19名の日本の生徒たちとも友人になることができました。一緒に笑ったり、遊んだり、同時に僕たちの生活や文化の共通点や違いを真剣に話し合うこともできました。
空港でさようならを言うのは辛かったけれど、でもずっと友だちでいて、また会うことができること確信しています。
Neha Seetamraju ピングリースクール 12年生
参加した学生は皆大変優しくて、日本に飛行機が到着したら、すぐに無事に帰国したと私にメールしてくれました。私は彼らと一緒に泊まり又、授業ではアシスタントとなって心から楽しみ、同時に又この体験から多くの事を学びました。いわゆる「言葉の壁」があってもこの様な素晴らしい友情を築く事ができました。
ですから、このプログラムを成功させるのに関わった全ての人に感謝しなければなりません。この様な活動には初めて参加しましたが、大変楽しかったです。日本の学生と私にこの特別で忘れられない機会を作ってくださって有難うございました。
私はAshitaのために、もっともっと協力する事を決心しました。この目を見張るような素晴らしい経験をさせて頂き本当に有難うございました。又、参加できる事を期待しています。
ホストファミリーからのメッセージ
Malgo Sty
2011年東日本大震災の被害にあった東北からの高校生2人を我が家で迎えることができたことを本当に感謝しています。2人共本当に厳しく育てられ、思いやりのある、しっかりしたティーンエージャーでした。彼女たちがAshitaのプログラムで素晴らしい学習の時を与えられたことを嬉しく思います。生徒たちは異なる文化を経験し、学習し、あきらめないで頑張り、そして劇を発表しました。それも短期間で、しかも時差ボケに苦しみながら。
英語劇を実際に観て、その準備のためにどれだけの努力と集中力が費やされたかに感激しました。英語のセリフは素晴らしく、生徒たちは深い達成感と満足を得られたことでしょう。外国語を学んだ人はだれでも聴衆に外国語で演じるのがいかに難しいか良くわかります。生徒たちに拍手喝采!そしてExpress Yourself!を企画・支えた全員に!国境を越えてお互いに協力・助け合い、一緒に学ぶ経験を提供するAshitaのプログラムは本当に素晴らしいと思います。
New York Summer Program 2014 Express Yourself! を折りたたむ
ワークショップ“EXPRESS YOURSELF !”
メッセージの伝え方やコミュニケーション力を演劇、スピーチ、会話を通して楽しく英語を学びながら、自分を最大限に表現することを学びます。
EXPRESS YOURSELF ! プログラムの特徴
英語が上手に話せたらもっと多くの人と話したり、世界のどこにでも住んだり活躍したりできると思っている人は多いと思います。 そして世界中の人とコミュニケーションができたら世界がもっと広がると思いませんか? 英語で人とコミュニケーションができることは、グローバルな視野を持ち、広く世界規模で活躍する人になるために必要条件です。
生きた英語を話せるようになるために一番大切なことは、まず自分のことや思っていることをはっきりと日本語でも、英語でも人前で表現できることです。 それができれば、中学英語の基礎さえあれば、英語はすぐ話せるようになります。そして世界に飛び立って、より多くの人と会い、より多くの物を見て、より多くのおいしい物を食べて、自分自身の経験が素敵な人生の糧となることでしょう。
“EXPRESS YOURSELF !” は グループやクラスで、トピックにそって、英語を使って自分を上手に表現することを学ぶプログラムです。 グループやクラスの中で自分の考えを言葉にし、それを発表しあって、お互いに質問をしていくうちに、考えをまとめ人に伝えることを学んでいきます。 このプログラムを経験すると自分はこんなに考えをまとめたり、人に話したりできるのかと感動するはずです。
実際に英語を使った練習をすると同時に、演劇やスピーチを通じて、自分を英語で表現することも学びます。 演技するのが上手な人も未経験な人も、劇の中で、せりふをおぼえ役になりきって表現をするのは、多人数の前ではっきりと発声をしてコミュニケーションをすることの自信がつくのと同時に、グループで劇をつくりあげていくのは、楽しい経験です。仲間とコミュニケーションや創造力を学びながら、舞台で力強く動いて自然に自分を表現できるようになります。また、スピーチも自分のメッセージを人に伝えるのに役立ちます。 自分の考えを言葉にして、どのように的確に発表できるか、とてもエクサイテイングな経験になると思います。
私自身は 日本では英語を、アメリカでは日本語や教授法を教えている経験を生かして、このコース”Express Yourself!”を 完成しました。ぜひ、自分を上手に表現して、世界に羽ばたいて行って活躍していただきたいと望んでいます。
Ashita 理事 藤崎真美
New York Summer Program 2014 EXPRESS YOURSELF !
昨年の夏に引き続き2回目のワークショップExpress Yourself!を米国ニューヨークのホーレスマンスクールで開催しました。初めてのアメリカでの高校・寮生活、アメリカ人高校生と一緒のクラスに当初非常に緊張していた高校生達も、ディスカッションや発表を通して、少しずつ自信をつけ、積極的に発言するようになりました。
ホーレスマンスクールは1887年創立の名門私立学校でAshitaの理事、藤崎真美が長く教職に携わっています。学校長のDr. Kellyおよび同校の全面的協力のもと、夏休みにもかかわらず、演劇(5日間指導)、音楽、フランス語の先生方および8名の生徒にワークショップに参加いただきました。また学校の施設利用のみならず、カフェテリアでのランチ、10時と3時のお菓子と飲み物、29日夕方学校内でのバーベキューなど支援していただきました。被災地の高校生達はホーレスマンスクール生とディスカッションや劇の練習をし、一緒にマンハッタン観光、ランチやハンバーガーを頬張り、フリスビー、バスケットボール、羽子板などで遊び、アメリカ高校生活を満喫しました。
プログラムの概要
期 間 2014年7月27日〜8月4日
場 所 米国ニューヨーク市リバデール ホーレスマンスクール
参加者 福島県立磐城高校生5名 宮城県気仙沼高校生13名 ホーレスマンスクール生 8名
プログラム開発・監督・講師 藤崎真美 Ashita理事 ホーレスマンスクール日本語科教諭
講 師 ホーレスマンスクール 演劇指導Joseph Timko先生他
引 率 宮城県気仙沼高校教諭 小松英夫先生 Ashita 植田雅子、丹羽あとみ
宿 泊 Manhattan College学生寮(引率者、ホーレスマンスクール生3人を含む) 8月1日〜3日 ホーレスマンスクール生の家庭でホームステイ
午 前 英語による対話、スピーチ、質疑応答、ゲームなど
午 後 ホーレスマンスクール教師による模擬授業(音楽・フランス語)など 英語劇の練習(台本読みからリハーサルまで)
日 程
7月27日(日) 成田出発、ニューヨーク到着。バスで学生寮へ
7月28日(月) Express Yourself! 1日目 午後3時半から マンハッタン市内観光
7月29日(火) Express Yourself ! 2日目 スポーツディ、バーベキュー
7月30日(水) Express Yourself ! 3日目 午後 ミュージカル「ライオンキング」鑑賞と人気の「Shake Shack」でハンバーガー(ホーレスマンスクール生父兄の招待)
7月31日(木) Express Yourself ! 4日目 午後は英語劇リハーサル、衣装合わせなど 夕食はピザ(ホーレスマンスクール生父兄からの提供)
8月1日(金) Express Yourself! 5日目
プレゼンテーション(5日間の感想などを発表)、リハーサル
午後2時 英語劇発表
レセプション:ホストファミリーと会い、ファミリー宅へ移動
8月2日(土) それぞれホストファミリーと過ごす
8月3日(日) ニューヨーク出発
8月4日(月) 成田到着。解散、気仙沼といわきに帰宅
宮城県気仙沼高等学校英語科教諭 小松英夫先生からのメッセージ
今回NPO法人Ashitaの企画 “Express Yourself”に同行し、私自身、貴重な経験をさせていただきました。また、このプログラムを通して被災地の高校生を支援して下さっている皆様に心より感謝申し上げます。
2011年の震災後からスカイプを利用したイェール大学の学生やホーレスマンスクールの高校生との交流が始まり、昨年は福島県立磐城高等学校でワークショップが開催され素晴らしい成果を上げたことを耳にしていました。今年度はそのプログラムがニューヨークで開催されるということで本校の生徒13名を引率してまいりました。英語が得意とは言えない本校生徒がどれだけできるのか半信半疑でしたが、スピーチや演劇練習を重ねる毎に生徒の表情が変化し、英語での表現力が高まるところを垣間見ることができ大変感激しました。
これも偏に藤崎真美先生を初めとする多数の専門教師(演劇・音楽・フランス語)とプロの演出家からの指導や日本人生徒と同年代のアメリカ人生徒との交流がもたらしてくれたものと思います。短い期間にもかかわらず生徒の英語に対する潜在的能力を引き出してくれたことに改めて感謝申し上げます。
最後に、参加した磐城高校・気仙沼高校の生徒全員がこの経験を活かしてグローバルな視野を広げ世界で活躍し、被災地の復興の一役を担う人材となることを願います。
ホーレスマンスクール教諭(演劇・ダンス担当) ジョセフ・ティムコ(Joseph Timko )先生からのメッセージ
素晴らしい1週間でした。東北からの生徒や先生、Ashitaのスタッフに会えただけではなく、生徒たちがあの短い間に英語のスキルを向上させ、演ずることへの熱意と自信をつけていくのを見ることができました。午前中のクラスと午後のリハーサルで生徒たちと一緒に時間を過ごしたことは深い喜びです。そして最終日の公演は大成功。日本の昔話と現代のテレビ番組に基づいたものとかなり性格の異なる二つの劇を上演しました。素晴らしい演技でした!ホーレスマンスクールでのABC、つまり、Amazing, Beautifully performed, Charming(驚くほど素晴らしく、美しくそして魅力的な上演)でした。
話し尽きないのですが、まとめると、私にとって幸福な思い出となった1週間であり、リハーサルでした。それに加えて、普段の何気ない時に日本の皆さんが寛大で勇気があり、機知に富み、いかに思いやりがあるかに気づいたことを思い出します。日本の生徒とホーレスマンスクールの生徒があっという間に仲良くなったのは素晴らしいことでした。また皆さんとお会いし、お話しできることを楽しみにしています。
ホーレスマンスクール・ボランティア学生からのメッセージ
サイナイ・クルーズ(Sinai Cruz) 2014年卒業。現コロンビア大学1年生
このプログラムで一番重要なことは、英語の勉強自体というより、何より日本とホーレスマンの生徒たちが同じ言語を話さなくても、気持ちや考えを共有することができたことだと思います。時には相手に理解してもらうために様々なアドリブやジェスチャーが必要な時もありましたが、全員にとって言語だけではなく、人々や文化について学ぶ素晴しい経験の場となりました。私達の違いを知るのは楽しかったですが、もっと驚いたのは地球の反対側にいてもどんなに共通なものがたくさんあるかがわかったことです。
スーン(Sune) ホーレスマンスクール12年生
この夏は本当に楽しい思い出のひとつになりました。ワークショップで一緒だった日本からの生徒たちはみんな優秀だけではなく、一人ひとりに個性があり、そして新しいことを受け入れることに積極的でした。おかげで毎日彼らと緊張することなく英語や日本語で話すことができました。またぜひ皆に会いたい!いつか必ず皆に会いに日本に行きたい!このワークショップが来年も再来年も開催されることを希望します。
Fukushima Summer Program 2013 Express Yourself! を折りたたむ
プログラム概要
期 間 2013年7月30日〜8月3日
場 所 福島県立磐城高等学校 最終日はいわき市民文化センター
参加者 磐城高校生26名 その他2名(宮城県気仙沼高校、 東京西町インターナショナル・スクール)
プログラム開発 ワークショップ監督 講師 藤崎真美 Ashita理事 ニューヨーク市私立高校日本語科教諭
演劇指導 ジュン・キム ニューヨーク在住 俳優、演出家
講師 福島県立磐城高校英語科教諭の皆さま
ボランティア Yale大学生4名(7月30日) Ashitaボランティア
午 前 英語による対話、スピーチ、質疑応答、ゲームなど
午 後 ゲストスピーカーによるスピーチ 演劇ワークショップ(演技の基本となる身体の動かし方の訓練など) 英語劇の練習(台本読みからリハーサルまで)
9:00-9:30 モーニング・セッション 第1部 (藤崎) 1日目 自己紹介 Self-introduction 2日目 自分の性格・夢・家族・友達 Yourself / Family / Friends 3日目 日本の教育制度 アメリカの教育制度 School 4日目 電話による会話 Phone Conversation (家とコミュニティ、服装、食事) アメリカのホストファミリーのお母さんとの電話 磐城高校にくるアメリカの留学生との電話
9:30-10:15 グループ・セッション (磐城高校英語科教諭・Ashitaボランティア) 5-7人のグループにわかれ、講師一人が各グループにつき、その日のトピックについて話し合い、発表を準備する。
10:15-10:45 プレゼンテーショングループごとに発表
10:45-11:00 休憩
11:00-12:00 モーニング・セッション 第2部
1日目 英語劇の紹介/配役決定 Introduction to Theater production
2日目 行事/試合/パーテイ/演劇などのお知らせを考え発表
Making an Announcement
3日目 単語ゲーム、速読の練習Words Games / Rapid Reading
4日目 早口ことば・発音ゲーム・外来語と英語
12:00-12:30 昼食
12:30-1:00 ゲストスピーカーによるスピーチと質疑応答
1日目 イエール大学生4名
2日目 磐城高校生2名(今春アメリカ・ホームステイ経験者)
ホーレス・マン・スクールで行ったスピーチ(震災体験)
3日目 磐城高校生1名 同上
4日目 気仙沼高校生1名 同上
1:00-2:00 演劇ワークショップ 心理と身体訓練 藤崎&ジュン・キム Theater Practice
2:00-2:15 休憩
2:15-3:30 英語劇練習 衣装・小道具準備 「十二匹の動物」「一寸法師」脚本:藤崎真美
3:30-4:30 1日目 磐城高校生数名がYale大学生をいわき市中央台(仮設住宅)、豊間(豊間中学校)小名浜に案内(貸切バスにて)
2,3,4日目英語劇各自練習
藤崎真美メッセージ
福島県いわき市磐城高校で、”Express Yourself”の英語サマープログラムを開催しました。5日間の短い期間でしたが、28人の生徒たちと共に過ごした時間はかけがえのないすばらしいものでした。そして、生徒たちが日に日に、一時間一時間ごとに、楽しみながら自然に自分を表現する力強さに感動しました。
どの生徒も生き生きと、目を輝かせながら、午前中の英語のクラス、そして午後の演劇のクラスに参加し、短い時間に英語も進歩して自信をもって自分を表現できるようになりました。そして、最終日には市民文化センターでの英語劇の発表ですばらしい成果を観客に見せてくれました。今後もこの経験を生かして、世界にはばたいていく人になってほしいと思います。
福島県立磐城高等学校長 箱崎温夫先生からのメッセージ
この度NPO法人Ashitaを作られた植田さんたちのご尽力で2012年11月下旬より、磐高生がアメリカのイエール大学の学生さんとスカイプを使った交流が始まり、今年3月には本校生3名がニューヨーク市のホーレス・マン・スクールの生徒さんやイエール大学生との交流等を行ってきました。これらの交流を通して、生徒たちは、外国の人々や異文化に対する理解を深める大変貴重な機会を得ることができました。
そしてAshitaの皆様の全面的なご支援により、「高校生のためのサマープログラム Express yourself」が、2013年7月30日より5日間本校で開催されました。このプログラムの実施については、ニューヨークにあるホーレス・マン・スクールの藤崎真美先生、そして、アメリカ在住の俳優、演出家、ダンサーでもあるジュン・キムさんのご指導をいただきました。そして、その成果を発表するということで、5日目の8月3日にいわき市文化センターにて英語劇の公演を行いました。
極めて短い期間ではありましたが、生徒たちにとりましてはとても充実した、そして濃厚な時間ではなかったかと思います。生徒たちが、このプログラムを通して、英語による表現力、自分の考えを相手に伝え、そして、相手の思いを理解する力を更につけてくれたことと期待するところです。
Express Yourself! 演劇指導 ジュン・キム
今回、NPO法人Ashitaの企画 “EXPRESS YOURSELF”に参加させていただき、Ashitaの代表植田雅子さん、藤崎真美さん、岡田弓子さん、そして福島県立磐城高校の先生方及び生徒さん達に心から感謝したいと思います。
この素晴らしい企画に、僕は英語演劇の講師として参加させていただきました。自分を表現するという目的の企画なので演劇のエクセサイズを使い、まずは身体での表現方法の遊びやゲームを多くやりました。遊んでいると誰でも自然と「自分」が現れてきます。それが自分自身を表現する「Express Yourself」の第一歩です。遊びは誰でも楽しい。そしてその楽しさを身体で表現するので言葉よりもそんなに難しく考える必要がありません。今回磐城高校の生徒達とまず遊ぶ/PLAYを通じて、自分を表現する事を始めました。5日間毎日、英語演劇の稽古前に1時間ほど遊び/ゲームをやりました。そうするとそれまでとは違う真の生徒達の自己が現れ見えてきました。そのようにみんなで遊ぶことで心の扉が開き自分を表に出し易くなります。「この5日間で磐城高校の生徒達は、今までとは違う彼ら自身が溢れ出てきた」と先生方からも言われました。それはとても新鮮な喜びと驚きであり、生徒自身、ふつふつと感じとれる体験だったと思います。
僕の人生初めての東北。想像を絶する大震災に遭遇し、予期せぬ原発事故に苦しむ福島に行き、そこに住む人達と出会い語る機会を与えられました。今回のNPO法人Ashitaの企画を通し、これまで心を寄せながらも足を運ぶことがなかった被災地との交流が、演劇・ダンス(パフォーミングアーツ)というツールを使って実現できました。福島の高校生達に少しでも何かを感じてもらったことで、パフォーミングアーツがいかに人の心に豊かさを与えるかを体験できました。人は心が豊かになると優しい気持ちになれる。この5日間磐城高校の生徒達そして先生方と共に時間を過ごし、僕自身とても豊かな気持ちにさせられました。これからもパーフォーミングアーツを通してさまざまな活動を続けて行きたいと思います。そしてこのAshitaの企画を今後も是非、継続して実施していただければと思います。
ジュン・キム 俳優・演出家 在ニューヨーク
福島県立磐城高等学校英語科教諭 神田由美子先生からのメッセージ
今回、Express Yourselfに私の教えている一年生20数名が参加しました。普段教室でおとなしい生徒達が、日々、積極的に、エネルギッシュに、自信に満ちた姿に変化していく様子を見ることは驚きでした。そして、こんな潜在能力を持っている生徒達の力をこれまで引き出してあげていなかったことに、私自身、大きな責任も感じました。
その後、生徒達には、自分を見つめ直したり、表情が豊かになったり、ボランティア活動に参加したり、英語の勉強の必要性を痛烈に感じたり、と変化が見られています。聡明な彼らは、今後も逆戻りすることなく、それぞれに感じたことを胸に、前に進んでいってくれると思っています。そして、私も、彼らの成長の手助けをしていきたいと思っています。
このような機会を与えていただいたことに、心から感謝申し上げます。植田さん、岡田さん、藤崎先生、ジュン・キムさん、そしてこの行事のためにご尽力くださった皆様方、本当にありがとうございました。
イエール大学生4名からのメッセージ
Kevin Boehm
“Express Yourself”のワークショップに参加したことに非常に感謝しています。たった1日だけで生徒たちの英語での表現力がどれ程上達したかは信じられない位です。生徒たちが話す時に、より自然な発音から、自分の自信につながっていくのが、見ていて本当に素晴らしかったです。このワークショップはこれからも人気が高まっていく事は確実です。今後ももっと多くの生徒の英語が上達していく様子を見るのが楽しみです。
Kossi Anyinefa
Ashitaは素晴らしい活動を行っていると思います。生徒達に英語を話すスキルを練習するチャンスを与えています。これは、ともすると語学教育では度々見過ごされているスキルです。“Express Yourself”のワークショップに参加した際に、指導方法に非常に感心しました。生徒に何度も発音を直させ、その結果はネイティブに近いなめらかさで台本を読む事ができるようになりました。もっと多くの生徒が将来このようなワークショップに参加する機会があればと願っています。
Andrew Stein
“Express Yourself”のプログラムに参加している生徒が非常に印象的でした。彼らの英語を話す、読む能力が非常に素晴らしいというだけではなく、参加者はクラスにすさまじいエネルギーと熱意をもたらしていました。心から楽しい時間でした。生徒たちと私の日本での体験について話し合う、また、それ以上に最終日に発表する2本の英語劇の練習を聞くのが大変楽しかったです。この経験ができたことに非常に感謝しています。
Ruchi Gupta
私は、磐城高校の生徒と毎週1回のスカイプ・セッションを2012年から始めました。このセッションを通して、生徒の英語が段々と上達してきたのが分かりましたが、そんな事より、私自身が毎週このセッションを楽しみにしていることに気づきました。それはこの生徒と仲良しの友達となったからです。毎週のスカイプ・セッションは楽しい経験でしたので、ここでやっと新しい日本の友達と会える、素晴らしいチャンスだと思うと待ちきれませんでした。そして“Express Yourself”に参加して望みがかないました。“Express Yourself”はよく考えられてまとめられた素晴らしいワークショップで、楽しくゲームをしたりして、同時に生徒の英語の会話力を上達させることができます。動物がどうやって歩くのかを演じたりといったインタラクティブな練習に一緒に参加して本当に楽しかったです。最後に、Ashitaと共に素晴らしい経験を今までして、これからも引き続き関わっていく事を楽しみにしています。Ashitaの皆さま、ありがとうございました。